東邦銀、行員の兼業や副業容認 6月から
東邦銀行は6月1日から行員の兼業や副業を認める。同行の「働き方改革」の一環で、従業員の多様な働き方や生きがい向上の取り組みという。地方銀行が兼業や副業を認めるのは珍しい。
対象はすべての行員で、個人が持っている資格や趣味、特技などを生かした事業や親族が実施する事業、スポーツ少年団のコーチや審判など地域貢献につながる事業などについて認める。承認制とし、人事部に申請書を提出して認められた上で、月に一度、業務内容や業務を行った時間を会社に報告する。
東邦銀では、兼業や副業により行員が幅広い能力の習得や地域貢献につなげ、新たな人脈や知見を本業にも生かすことを期待している。企業価値向上にも寄与するとみている。
兼業や副業については新生銀行が認めているが、地銀では珍しい。東邦銀の担当者は「全従業員が働きやすい職場環境の整備、多様な人材の活躍支援を進める」としている。